フリン大統領補佐官の免職劇は予想以上に早い時期に起きたが、それ自体は十分想像できたことである。アメリカでは既に次に辞任・免職されるのはどの閣僚かという話が出ている。私はマティス国防長官、プリーバス主席補佐官、ポンペオCIA長官の可能性を見ている。

理由はいくつもあるが、主な理由はホワイトハウスの実質上の政策決定過程を牛耳るバノン、ミラー、カシュナーと異様な距離があることである。また、大量に閣僚入りしているウォール街の億万長者というタイプでもない。強い米軍を再構築するというトランプとの共通の目的を持ちつつも、トランプ本人を囲む政治マシーンに徐々に奥に追いやられている退役軍人の一人だからである。

先月の訪日をきっかけに日本で脚光を浴びているマティスだが、ホワイトハウスの時に支離滅裂な指示をいつまで聞き続けることができるのか不明である。バノンやミラーと思想的に衝突するのは時間の問題で、その場合は彼のような名誉と節操を重んじる人間が辞任する姿が想像できる。元CIA長官のウールジーが1月にトランプ・チームから辞任した理由にも重なる。

近い将来、重要な国防や諜報の分野で閣僚入りする可能性の高い人間といえば、ペトラエウスやジュリアニのような、よく言えば政治的な柔軟性に富んでいる人間だろう。私がワシントンの大使館の人間だったら彼らのような人材に今の時点から投資をしている。