アメリカ外交政策の授業は順調に進んでいる。今学期は期末試験の替わりに論文の執筆を課題で出した。論文のトピックを決めるまでまだ数日残っているが、生徒の中には中々面白いトピックを提案してきている。

幾つか挙げると、

東アジアにおける中国の台頭をアメリカがどう止めるか。

EUの枠組みで米英関係がどう発展し、Brexit がそれをどう変化するのか。

アメリカはケニアとジンバブエに対して経済援助をどう使ってきており、今後どう使うべきなのか。

アメリカとスペインの関係はどう変遷してきたか。

などである。論文執筆の条件としてトピックには必ず「パズル」を入れるように言っておいた。質問形式にしておくと、それに対する生徒の研究意欲も沸き、研究の過程でその質問の答えを出すよう努力するという単純だが基本に忠実な構成で進めることができるからである。

また、論文の後半には必ずアメリカの外交政策の意味合いを考察するよう、言っておいた。これは意外と難しいエキササイズで、トランプ政権の現状を分析してのみ、完成することができる。