今日報道された、トランプの元補佐官のスティーブ・バノンの「背信」は特に驚くべきことではない。トランプ政権の重要人物の多くは前政権と比べても自分のための擦り寄りに過ぎないからである。どんなに問題を抱えた政権でさえも一年ほど閣僚として仕事をすれば、多くの場合はワシントンでのシンクタンクやロビーグループでの「クッシー」な仕事が待っている。トランプへのアクセスをネタに政権内部の「今後」をテレビや新聞で話せば、数ヶ月の間は飯が食えるわけである。

バノンが東京を訪れた先月、日本人政治家の数人が彼と会いツーショットの写真をブログやニュースレターで流しているが、もう少し気をつけるべきだと感じる。トランプに「直通する」人物との写真はそれ自体価値があるのは理解できるし、一時的な喜びを感じるのも理解はできる(私もこのブログで政治家との写真を掲載している)。マイケル・フリンとのツーショットを掲載している方もおられるが、正直言うと、物事が静かなうちにその写真も取り下げたほうがいい。

もっと気をつけて相手を選ぶべきである。バノンやフリンのような人物を知らないのなら、その人が書いた本や政策を読み勉強し、アメリカの新聞やメディアからどう評価されているのか、その人が本当に日本のためになるのか、今後どの方向に向かうのか、などを考えてから行動に移るべきである。

今回のバノンの行為はそれ自体想像できたことであり、他の政権幹部も追随する可能性が高い。最近政権を去った幹部はもちろんのこと、最終的には婿のクシュナーのような人物でさえも、数年後に暴露本を書くことになるかもしれない。トランプ政権を相手にする日本政府や企業の方々には言動に十分注意して欲しい。