先日行われたFBI長官の議会証言で、アメリカにいる中国人留学生をアメリカ政府が監視をしている、との記事があった。The Chinese Student Threat? と題された Inside Higher Ed の記事は詳細に詳しい。

アメリカでの大学教育に関わる者なら普通のことだが、我々の周りには中国からの留学生は多い。大学院でも先輩にも後輩にも何人もいたし、今の大学でも授業で教えている。

この記事によると、中国からの留学生に対してはアメリカ政府以上に、学問の人間が特にこの脅威に対する危機感が緩いようである。FBI長官は、naïveté on the part of the academic sector about this を指摘している。特に孔子学院を例にあげ、中国政府による投資がアメリカでの教育を不当に影響していると示唆している。

しかしこの記事の後半でも述べてあるように、留学生全般にはビザの取得の時点で既に厳しい審査が行われているのが現実で、これ以上具体的にどのような措置を設ける必要があるのか、などについては詳しく述べられていない。

また、留学生とは言っても専門分野でその性質が異なる。政治学を学ぶ留学生と、STEMを専門にする学生は異なる。更にこの記事に関しては、中国からの留学生によるスパイ活動が疑われている一方、特筆すべき具体例が挙げられていないことも問題の一つであるといえよう。