時系列的には卒業式の前に来るべきトピックだが、今学期の期末試験を採点して思ったことを少々。

教えた2つの授業のうち、国際関係学入門の授業は学生も活発で、授業に対する姿勢も肯定的なものが多かった。この授業をして3年経つこともあり、内容もほぼ完成していることもある。それもあってか、中間試験の平均点は高く、生徒も多くを学んでいた。しかし期末試験の平均は急に下がった。特に中間試験で高得点を出した生徒にそれが見られた。考えられる理由としては、中間の出来が予想以上に良かったため、期末で手を抜いてしまったことだろう。採点をしていて、授業の後半で使っていた文献をそれらの生徒がしっかり読んだというものが見出せなかった。

もう一つの授業はアジア政治だった。これは朝9時半という、比較的早い時間帯に始まった授業だったこともあり、生徒の中には遅刻するものも多く(私のクラスでは5分以上の遅刻は欠席扱いになる)、授業に出ても眠そうな顔をしている(従って中々授業に参加できない)ものが多かった。それもあってか、試験と論文の平均点はあまり高くなく、生徒が多くを学んだというものもあまり見られない、ある意味残念な結果になった。また、私の大学が不必要にヨーロッパ志向が強いこともあり、アジアを含むそれ以外の地域への理解が比較的乏しく、この授業に対する生徒の態度もそれほど強いものではなかった。

来年の春学期には、このアジア政治の授業と、3年前に教えた「戦争・平和・政治」の大学院の授業を担当する。