先日、セントルイス中心部で開かれた、サイバー関係者の集会に参加してみた。その晩は授業があったため30分ほどしか顔を出せなかったが、数十人が集まっていた。その晩はトランプ大統領による一般教書演説の日だったので政治に関心が強い人は別の場所で生放送を観ていただろうが、この場所には政治よりも強い関心が集まっていた。

30分の間に私は4人の関係者と名刺交換した。それもそのはず、今回の目的はネットワークであったからである。先月より大学の国際関係学科の担当になり、学科拡大の目的のため、サイバー問題専門家との交流を含め、大学外のネットワーク作りを始めたのである。

開催場所は T-Rex というスタートアップの本部で、大学から車で10分ほど。セントルイスでは注目されている会社である。その場所で、イリノイ州にあるコンピューター関係の会社がその日だけオフィススペースの一部を借り出し、ソフトドリンクとピザを無料で出して地元の専門家のネットワークの場所を提供していた。見た目は、グーグルやFBなどの自由な空間を真似て作られたオフィススペースである。

夕食を済ませていた私は食事には手を出さず、初めて見る人たちの中に入り挨拶をした。アメリカは初めての人でも簡単に人の輪に入ることができるという、素晴らしい文化を持っている。相手の目を見て堂々としていればとても簡単に知人を作ることができる。

今回会ったのは地元のスタートアップ(日本で言うベンチャーなるもの)を経営している若手数学者から世界の大手企業でコンサルをする外国人まで様々なバックグラウンドを持つ人たちだった。

その人たちとはその後もメールで挨拶をし、今後の人間関係の構築を促進するようにしておいた。