トランプ政権が誕生し3年半も経過すると、様々な暴露本が出てくる。ボルトンの新書もその類に属する。



ボルトンのに限らず、このブログでは様々な暴露本を評価してきた。私の場合は授業でも数冊使っている。一般知識として有益な情報を得られる場合もある。

ただ、私がいまひとつ納得できないのが、ボルトンのように、一度情熱を持って政権入りする人間が、政権を離れた直後に暴露本を書き、そこで当時の不満をダラダラ書くことである。自分が選んだ職場やそこの人間をけなすのなら、なぜそもそも最初からその仕事を引き受けたのか、と思うのである。不満があろうがなぜ黙っていられないのだろうか、という点である。

数年前、ある日米の学会に出席した際、知日派アメリカ人が民主党政権をこき下ろすのを目にした。民主党与党時代(2009ー2012年)には政権に寄りすがり、閣僚を至る所で褒め称え、日米関係の絆を謳っていた人間である。そんな彼らも民主党政権が2012年に終われば態度を一変させ、当時は想像もできないほどの批判をするのでる。

ご存知の通り、このブログでは政党に関する意見を書かないし、大々的な評価もしない。それもあり、私は当時の民主党を別に高くも低くも評価するわけでもないが、この種の対応は道徳的にも、政策に関係する人間としても、あまり評価できない。

一度自分がスタンスを確定させるのであれば、それを一環するべきだ。逆も然りで、最初から支持しないのであれば、それを一環すべきである。