今週の Inside Higher Ed には、重要な問題をカバーする記事が多かった。

まずは今年の夏学期のニュース。コロナの影響で、大学の夏学期の履修率が低下したようだ。簡単に想像つくことだが、その中でも特に黒人の大学生、短大生、そして男性の履修率に影響が大きかったとのこと。



全米の中には黒人が多数の大学が幾つかあるが、そこへのインパクトは大きかったはずだ。しかし男性の履修率の影響は少し以外だ。理由は、コロナで失職した男性の多くが、少なくとも短期的に大学に通うことが簡単に想像つくからである。

ただ、学生の種類に関わらず、コロナの影響で職員を一時的に強制休暇させたり解雇した大学も多いようだ。それはコロナ以前の財政状況やフットボールなどのスポーツ関係の収入への依存など、コロナの影響を直接受けたことも含め、様々な要素から成り立っている。以下の記事ではその幾つかが例として挙げられている。



最後の記事は、一方的な講義をする教員がもたらす教育上のリスクについて。講義をすること自体が「人種差別的だ」との見方にはあまり慣れていないが、教員が話し続けるだけで生徒からの議論や質問を遮るやり方には、教育方法として大きな問題が付きまとう。特に文系の学科ではそうだろう。



私はこの意見に基本的に同感する。それもあり、どの授業でも講義の部分はは最小限にし、生徒の参加を強く促す。個人意見の発表を含む、生徒による授業への直接参加には、授業の成績の30%のウェイトを乗せている。理想的には50%ほどにしたいくらいだ。