Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。

事務

ブラック・ハットのトレーニング

この会社を宣伝するつもりはないが、当日現地にいて、予算があったら参加していたと思う。

Asian Security 誌にて学術論文が出版されます

ここ2年ほどの間に進めていた、安倍政権の外交政策に関する論文が、Asian Security 誌にて出版されます。詳細は後ほど述べますが、2012年から17年までの安倍政権の外交政策全般を国際関係学の視点から分析し、その複雑性を簡略化して解説し、なぜ日本は北東アジアの地理的枠組みを超えて東南アジア、南アジア、特にインドとオーストラリアとの交流を深めているのか、などの問題を戦略的に説明します。

本稿を完成させるにあたり、ここ数年の間でお世話になっている二人の日本人の専門家の方々から個人的に感想を頂き、それを元に質の向上に努めました。お二人方にはしっかりお礼の気持ちを伝える予定です。

受賞者の選考に携わって

ハワイでの休暇から帰宅後、夫婦揃って風邪を引いた。幸い子供は大丈夫。我々の仕事はしっかり育児することと、体調を治すこと。

帰宅後、春休みとはいえ事務の仕事がたまっている。国際関係学担当として多くの専攻学生のレジュメを読み、卒業式での表彰受賞者の選考に携わっているのだが、学生の成績を見て驚くことが多い。とにかくみんな成績が優秀で、私の卒業時の成績よりも平均値が高いのである。その分、受賞者の選考も困難で、責任者としてはしっかりした理由付けが必要になるため、時間もかかる。

卒業者全員に幸せなキャリアを歩んで頂きたいが、特に成績優秀者にはそれを感じる。

学生・父母との懇談

ここ数日の間、数百名の高校生やその父母が私の大学を訪れ、大学関係者と奨学金を得るための面接を行った。今年からは私も借り出された。私の仕事は国際関係学科の代表として彼らと懇談し、プログラムを説明し、入学する際は国際関係学を専攻するよう、説得することであった。

その奨学金は大学4年間の完全奨学金で、実質数千万円に相当する。従ってアメリカ全国各地から優秀な候補が集められ、私は彼らや父母と2回に渡って話をした。親としてはわが子をどうやって合格させようか頑張っているのが伝わる。高校生のほうも大学では何を学びたいのか、卒業後は何をしたいのか、など既に考え尽くされており、話をしていてもその真剣さと優秀さの両方が伝わってくる。

私の大学の国際関係学の強みの一つは他の学部との連携が非常にスムーズである点である。政治学はもちろん、公共福祉や社会学、言語学などの単位を簡単に取り入れるため、主・副専攻しやすいのである。その点をもちろん強調しながら、卒業後にはどのようなキャリアが考えられるのか、私は過去にどのようなことをしたのか、などを例に用いながら話をした。


論文のお知らせ@ Chinese Journal of International Politics

m_cjip_11_4cover数年かけて完成された拙稿 A Critical Assessment of the Asia Rebalance が Chinese Journal of International Politics にて出版されました。興味のある方はご連絡下さい。PDF版をお送りします。

本稿では、オバマ政権時のアジア戦略を分析し、日本を含むアジア諸国などへの恩恵的な部分を見返るのと同時に、オバマ政権にとってアジアで否定的とも取れる側面を多角的に考慮し、それをまとめトランプ政権への意味合いを引き出したものです。同時に、アジア回帰は学問的にも問題点があり、国際関係学の世界で理論的なサポートが得られなかった理由なども記しています。我々国際関係学者の今後の研究に役立てれば幸いです。
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