Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

経歴・学術論文等はこちら:https://researchmap.jp/katagirinoriyuki

ブルースカイはこちら @norikatagiri.bsky.social。

執筆、講演等の仕事の依頼は nori.katagiri@slu.edu までお願いします。

研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2019年07月

香港

300px-Demonstration_in_Wan_Chai_Hennessy_Road_overview_20190609毎日のように新聞を賑わしている香港。情勢を見ていて思う点が二つ。

1.デモの鎮圧に当局が苦労しているが、一方でこのデモがなぜ中々成功しないのか疑問に思う。デモが武力の差により困難化しているのは理解できる。しかし同時に、中国の民主化を望む国にとっては静かに介入する絶好のチャンスでもある。そのため、外部の機関が相当の資源を使って情報収集と政治工作をしていることは考えられる。

しかしデモが始まり数週間、結果が出ていない。中国の民主化を進めるためにはまずは香港で成功する必要がある。このデモが鎮圧されればその機会はまた数年やってこない。今以上のリスクをおかして中国の民主化を促す国は少ないのかもしれない。

共産党による鎮圧が成功すれば、中国の民主化は更に遠のくことになる。共産党の統治力も高まり、現政権も強化されるだろう。

2.香港の地形は面白い。スノーデンが2013年に一時的な逃亡先に香港を選んだ理由は想像できる。アメリカと中国は犯罪人引渡し条約が無く、香港の経済発展は著しいため、ネット環境も整っており、一時滞在はしやすい。

彼は日本にも数年いたくらいであるから、過去にも香港を訪問していたのかもしれない。また、繁華街から一歩でも路地裏に入れば、複雑な地形のため、少なくとも数ヶ月の間は協力者にかくまってもらうことができる。

ただ、最初の滞在ホテルに The Mira は良案だと思わない。西洋人が多く宿泊する場所だが、尖沙咀のど真ん中のホテルはマスコミも大量に入れ、セキュリティのカメラも多く、裏口からも逃げにくい。逆にメディアのアクセスを利用しようとしたのだろうかと思ってしまうが、実際に彼が使ったメディアはほんの幾つかに過ぎなかった。

ハフキンズ@ロンドン

そうえいば、こないだイギリス行ったとき、行ってきましたハフキンズ。家族土産の購入のため。ロンドン南部のウィンブルドンからタクシーで20分。コッツウォルズに多いこの喫茶店のロンドン地域第一号店が、オープンしたばかりだった。

時間に押されていたのでこの可愛い喫茶店で食事をすることはできなかったが、この店は Kingston upon Thames にある綺麗なショッピング・センターの2階にあり、見ての通り日光が沢山入ってくるガラス張り。
1564089314246

今回購入したのはショートブレッドからマフィンからハンドバッグまで沢山。帰りのスーツケースの半分はお土産で埋まった…。
20190725_141900

Lonely Planet のテーマソング

この曲を知っている人は、私と同じ世代の方に多いかもしれない。


私は高校時代、学校が終わるとすぐに帰宅しこの番組を見ていた時期があった。関東では確か午後4時ごろに衛星放送で1時間ほど放送されていた。番組のホストは数人いたのだが、その中の一人である、イアン・ライトの日が楽しみで、世界各国を訪れる彼のユーモアに溢れた現地取材が楽しかった。

これは先日、ユースホステルの話を家族としていた時に思い出した。私はこの番組から強烈な影響を受けたこともあり、高校卒業前にイギリス、アイルランド、フランスでユースホステルに滞在しながら数週間バックパック旅行をした。旅行中は私よりも遥かに経験のある人と話して更に刺激を受けた。

その時に携行したガイドブックは日本語の「地球の歩き方」だったが、数年後に再びバックパックをしたときは、Lonely Planet に変わっていた。




ワシントン大学にて講演

セントルイス近郊のワシントン大学(写真下)からの依頼で、11月上旬に講演することになった。

d4d17de4

議題はサイバー防衛と抑止の戦略で、先月オックスフォード大学で発表したものである。この研究は元々マンスフィールド財団の日本研究で始めたもので、去年6月にはワシントンの外交問題評議会でも発表した。

こうやって声をかけてくれるのはとても嬉しい。また、重要な安全保障の問題にもしっかり目を向けていることも大切なことである。

ブリュッセルのアルバムを追加

先月訪れたブリュッセルの写真が残っていたので追加する。

まずは欧州議会ビルにて。右のはベルリンの壁のかけら。
20190604_120702

ベルリンの壁崩壊(冷戦終焉)からほぼ30年、今も将来はヨーロッパにあるようだ。英語よりもフランス語やオランダ語が通じるベルギーで、わざわざ英語でアピールしている。欧州議会へ向かう途中で見た壁絵。
20190604_112700

欧州議会から徒歩でブリュッセル中心地へ。グラン・プラスにて家族へのお土産のチョコレートを探す。
20190604_134058

ホテルまでの帰り道、有名なショッピング・アーケードで、再びお土産のチョコレートとワッフルを探す。
20190604_135205

大雨の後の夜食はビールとフライドポテト。翌朝は4時起床。
20190604_215528

参院選雑感

ニューヨークタイムズのオンライン版では探すのに苦労するほどニュースになっていない週末の参院選。我が家では開票直後からテレビをつけっ放しにし、結果速報を見守っていた。

改憲勢力3分の2を維持できなかった安倍政権、少なくとも衆院選で大勝利を収めない限りは改憲までの道のりが長くなった。今後は改憲せずに米製兵器の購入が進むことになるため、日本の防衛力の近代化は事実上、ほぼ物質面のみでしか見られないことになる。にも関わらず、海外の日本「専門家」は日本の改憲を恐れ続け、誇張し、対日批判のネタにしている。アメリカにおける政治学者の間でその見方がいかに跋扈しているか。日本国内と国外のこのギャップは今後も続くのだろう。

今回の選挙における野党の躍進は微々たる物だが、これを糧に与野党の攻勢が強まり、結果として我々一般国民にとって大切な政治経済問題の議論が多少なりとも国内で高まれば良い。問題は野党の政策論議がなっておらず、国民の議論の質の向上が停滞していることである。

国家が成功するにはエリートによる政策遂行だけでなく、国民の活発な政治参加が必要だ。詳細は省くが、今回のは国民の間の多少の意識の向上が見られる選挙でもあった。今後はこれが更に高まることを望んでいる。

ドラマシリーズ Homeland のシーズン7

このブログでも何度か書いているドラマシリーズ Homeland のシーズン7を観終えた。初期ほどの面白さはないものの、そして後で考えると筋が通ってない部分もたまにはあるものの、総合的にはやはりとても良くできている。

私が教える授業は軍事関係が多いので、受講する学生もその種の問題に興味を持って受講している。従って諜報機関への就職を望む学生が比較的多い。先日話しをした学生は、一年生時の夏休みに既に中央情報局に応募していた。なのでホームランドのネタは授業でもよく出るし、学生もちゃんと観ているので話しやすい。

シーズン8は今年後半出る予定とのこと。それが最終シリーズのようだ。残念。

拙稿「米国防総省での重要人事が日本に意味すること」@「治安フォーラム」

06261332_5d12f55c8a420連載させて頂いている「治安フォーラム」の最新号にて、拙稿「米国防総省での重要人事が日本に意味すること」を掲載して頂きました。

今回は、シャナハン前国防長官代理を含むアメリカの防衛リーダーに焦点を置いて、彼らのアメリカ政治での役割と影響力について書きました。

興味のある方は是非どうぞ。

アメリカ政治学会@ワシントン

来月ワシントンで開かれるアメリカ政治学会に参加するための準備を進めている。

今回は論文発表が一つ。対反乱軍戦争の戦略をイスラム国を事例に取り説明する。

出版社の部長との昼食も予定している。数年ぶりの再会となるので楽しみだ。

更に、ここ数年でお世話になっている自衛隊の方々との夕食会もスケジュールに入れた。これも楽しくなるだろう。

アントワープ

ベルギーはアントワープにて。ここはダイアモンドの商業でよく知られる。国際紛争におけるダイアモンドの役割についての研究のため、3時間ほどこの古都に寄った。今回はダイアモンド街を歩き、アントワープ市場を牛耳るユダヤ人とインド人の交渉を目にした。特に、交渉の中心地となる部分ではユダヤ人はユダヤ人、インド人はインド人として人種・民族的に分かれ、物々しい雰囲気のなか静かに話し合いが行われていた。セキュリティも厳しい。

アントワープの旧市街にて。
20190603_154247


20190603_135544

16世紀に建てられた聖ポール教会に寄った。これは教会の外壁にある Calvary という部分。
20190603_152534

アントワープ中央駅はこの部分の美しさで有名だ。ここを抜けてプラットフォームに入ると少し複雑で、モダンな構造が待ち受けている。この駅から最終目的地のブリュッセルまで電車で移動した。
20190603_132346
月別アーカイブ