2021年09月
流れてきたツイッターのネタから。この種の予想はもちろん各局プロデューサーの意向によるものであるため、各々の記者を直接批判するのはフェアではない。また、今回一度のみで「識者」批判するのも妥当ではない。特に、一番下のアナリストの予想自体、そんなに間違っていたわけでもない。
ただ、重要な政局を予想する者、そしてテレビに出演し大きな論点を説く者には、その後の説明責任があるとも感じる。本人も無責任のつもりで言ったわけではないだろう。それなら彼らには説明する機会を与えるべきだとも思うし、私が視聴者だったらそれを聞きたい。
社会科学でもそうだが、予想屋の事後検証は少な過ぎる。まずは本人から、なぜこの種の予想をし、なぜ間違ったのか、しっかり説明すれば視聴者も納得するだろう。チャンスは与えられるべきだと思う。
現在進行中のアスペン・サイバー・サミットでの証言。
どの国もご活発なようで。
岸田総裁は日本の内政と外交をどう率いてゆくのか、というのが第一の問題だが、早速ここアメリカでもニュースが流れている。今朝のNPRでもソウルから報道員が解説していた(東京に特派員はいないのだろう)。
選挙の結果を踏まえて、政治学部の学生2人と共同で、小論文を書いて発表することにした。岸田首相下の日本の安全保障政策に関してである。これは3年前に参加したノリッチ大学からの依頼で、研究所が発行している論文集に載せたいそうだ。
鳥飼玖美子氏の「英語教育の危機」を読み始めた。
日本の英語教育の批判、提案などに関する本は枚挙にいとまがない。問題が解決されない限りはこの種の分析も制作され続けるだろう。
私も書きたいことは多くあるが、日本の背景と現状を見る限り現実性に欠けると感じることも多々ある。
数多久遠氏の「ルーシ・コネクション 青年外交官芦沢行人」を読了した。
全体的には楽しい一冊だった。外務省と防衛省のコンビがウクライナと日本で活動する小型スパイ小説とも言えるだろうか。
著者は軍事問題にも精通しているため、至る所でその知識が有益に披露されている。特に北方領土問題とそれに関連する軍事的な可能性のシナリオには面白いものがあり、とてもよく研究されている。更に、それを日米露の三角関係に見事に当てはめ物語を進めていく構成はしっかりしており、大きな矛盾点など無く、最後まで読み進めることができる。
また、一般的に日本語ではあまり見られない、ウクライナでの動きを含め、現地での滞在経験を持つ読者にとっても興味を持つことができる。
ただ、短所も幾つかある。例えば話がうまく運びすぎる点である。諜報の世界では日常茶飯事である摩擦がほとんど見られない。主人公による悩みは描写されているが、挫折や葛藤は少ない。
また、交渉相手を務めるウクライナ海軍の大佐、中佐、中尉らの背景調査などせず、相手側を一方的に信じ込む点も現実離れしている。外務省と防衛省が、ロシア側と精通している可能性も十分あるウ軍幹部とそんなに簡単に機密を共有するはずもない。
最後に、とても小さな点で恐縮するが、日本語でも十分構わない部分で不必要にカタカナが使われており、読者の集中力をそぎ落とす。例えば一番最初のページにある「ボディ」、そして「運転手側のウインドウ」。単純になぜ窓ではいけないのか。次のページの「エントランス」、「チケット」。必要性が不十分なカタカナ使用が文中に多く、疑問に思う。
最後に、この本の終わり方からして、続編が期待できるだろう。
先週はロンドン発のオフェンシブ・サイバーのワークショップに参加。
これは世界各地から任意で集まったサイバー問題専門家の研究会で、アメリカからは私を含めて数名、そしてインドやオーストラリアなどからも時差を超えて参加していた。
私が話したのは、サイバー空間での反撃を行う際に留意する点を3つ。防衛・抑止目的、クリティカル・インフラ、国際法・規範など。
全体的に友好的なワークショップで、マイクロソフト・チームズのチャット機能とカメラの両方を利用して研究内容のシェアと質疑応答、そしてコロナが始まって以来難しくなった交流が行われた。
私にも幾つか有益なコメントが寄せられ、よい提言も与えられた。モデレーターも非常に上手に司会をし、質疑応答の時も的をついた質問を投げかけていた。今後もこのワークショップの枠組みで幾つか仕事を進めることになる。どう発展するのか楽しみだ。
国際関係学会から連絡があり、来年3月下旬に開かれる予定の年次学会への参加に合格サインが灯った。
開催場所はテネシー州のナッシュビル。最後にナッシュビルを訪れたのは6年前。とは言っても、町の中心部分ではなく、郊外のハンバーガー屋さんだった。
来年は対面式の学会で、今年同様、私も参加する予定だ。セントルイスからは車で5時間の場所なので、現地には車で赴く予定。
話す内容はサイバー問題。すでに出来上がっている論文だが、今後数か月費やして更に発展させたい。
数多久遠氏の「ルーシ・コネクション 青年外交官芦沢行人」を読み始めた。この本にも期待を寄せている。
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