Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

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2021年11月

畠山清行・保阪正康氏の「秘録 陸軍中野学校」読み始め

畠山清行・保阪正康氏の「秘録 陸軍中野学校」を読み始めた。



インテリジェンス系では3本連続となる今回の書評シリーズ。全書を丁寧に比べるのは簡単な仕事ではないが、この本にもとても期待している。

伊藤寛氏の「サイバー・インテリジェンス」読了

伊藤寛氏の「サイバー・インテリジェンス」を読了した。

前回の佐藤氏の作品と比べると大きな違いのある一冊だが、インテリジェンス系の話であることは間違いない。2時間ほどで読むことのできる、サイバー分野の入門書。

ウクライナ東部に進攻準備する露軍が直面する兵站問題

米陸軍中佐によるこの論文では、ウクライナ東部に進攻準備する露軍が直面する兵站問題について書かれている。



文中では露軍の過去の運用や現在の兵站準備の状況を分析し、ウクライナを長期で占領することがいかに難しいのかが書かれている。今朝ウクライナ大統領は、来週中にロシアによるクーデターが起こるかもしれないと言及した。モスクワとキエフの間の政治的駆け引きが続く中、軍事的には必ずしも露軍に有利な状況が形成されているわけではなさそうだ。

また、この種の軍事分析を、戦争ゲームに参加する現役兵士に出版させる米軍に関心する。日本の文献ではまず見ない。

NHK「本気のメタバース 広がる先にはビジネスも」

読む価値のある記事だ。



世界はメタの方向に急速に移っていることがわかる。コロナ後もこれは大きなビジネスになり続けるだろうし、安全保障・プライバシー保護の観点からも重要な問題になる。

日経新聞「身代金払わず2億円で新システム 徳島サイバー被害病院」

ランサムウェア攻撃の被害者の多くは、調査・交渉チームを形成し、攻撃側と交渉しながらランサムを払う場合があるが、この病院は支払わないオプションを選んだようだ。状況によってはそれが最善策の場合がある。



文中にある、「支払ったとしてもデータが100%復元できるとは限らない」のは正しい見解だ。海外の被害者も支払いを済ませたにも関わらず多くの問題に直面している。また、「犯人側への資金提供は自治体の姿勢として理解を得られないと判断」というのも、この病院のビジネスモデルの詳細は持っていないが、公的資金で成り立つ企業には十分考えられる政治的な問題だ。

同時に、ディフェンスは明らかに雑だっただろう。「システムに入るためのIDとパスワードがインターネット上に漏洩していた」というのは不必要なミス。更に、サイバー保険にも加わってなかったのではないかと、文中から推測できる。これは私の研究でも発表した通り、日本企業が世界に遅れている理由の一つだ。今回の被害者側の問題は現在も多くの会社が取っている防衛策で、早急の改善が求められる。

伊藤寛氏の「サイバー・インテリジェンス」読み始め

伊藤寛氏の「サイバー・インテリジェンス」を読み始めた。



少し前の本なのでこの業界では遅れていることになるが、元自衛官で現在はファイア・アイのCTOの著者から多くを学びたい。

佐藤優氏の「交渉術」読了

佐藤優氏の「交渉術」を読了した。

素晴らしい一冊で、強くお薦めできる。この本から学ぶ点は基本的に、日本の対ロ政策に関してロシア(とイスラエル)の交渉術から何を学べるのか、という問題なのだが、運用レベルから政治家とのやり取りのレベルまで豊富な詳細を上手に使い、著者の7年半に渡るロシア生活の状況を説明している。

もちろん、この本が出版されたのは10年前、そして内容は1980年代後半から2000年代前半までの時期の話であるため、岸田政権の対ロ政策に関する情報などない。

しかし、過去の情報を得る点では有能な一冊だ。他の外交記録やメディアからは得ることのできなさそうな情報が至る所で「サービス」されており、この種の本がいわゆる「page turner」なのだなと実感する。

また、スパイ系の図書は日本語でも最近多いが、佐藤氏の場合は自分の実務から直接ネタを出しており、躍動感を維持しながら話を読み終えることができる。

今年の感謝祭

今年の感謝祭は自宅にて。七面鳥の代わりに鶏肉。これを大急ぎで食べることになる。

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日経新聞「バーチャル観光で集客 北陸大学、のと鉄道と研究」

素晴らしい試み。全国進出、そして世界にも進出して欲しい。



ちなみに、写真は撮らなかったが、9月に鉄道博物館を訪れた際に見たジオラマも素晴らしかった。


告知:人工知能とクロス・ドメイン戦争の研究発表@南デンマーク大学

来年1月、現在行っている「人工知能とクロス・ドメイン戦争」に関する研究を発表します。学会の場所は南デンマーク大学ですが、私はズームで参加します。



誰でも参加登録可能のようです。興味のある方は是非どうぞ。
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