Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

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2021年12月

Lauren Etter 氏の The Devil's Playbook 読了

Lauren Etter 氏の The Devil's Playbook を読了した。

この本には、ここ数年で爆発的な人気を得た e-シガレットの Juul の誕生と、それが引き起こしたアメリカの社会問題について書かれている。

サンフランシスコを拠点としたベンチャー企業が、タバコや宣伝業界で最先端を行く専門家をリクルートとし大企業にのし上がってゆく過程を読むのは中々面白い。そしてそれに追随する健康問題に関する説明も、多くの詳細を用いて丁寧にされており、読者として得る情報と知識は大きい。

Yahoo ニュース「ロシアのメディア、キラーロボットの脅威訴え「AIによる追跡と人間を標的とした攻撃は禁止すべき」」

先日書いたエントリーに関連する見解。

 

RTや欧米メディア、そして専門家がキラーロボットに懸念を表明していても、現実は「ロシアなど大国は開発も使用も反対していないため、国際社会での足並みがそろっていない」ことが重要だ。まずはロシア国内でも見解の一致が必要だろう。

日本でもこの議論は必要だ。国内での利用規制の準備に加え、他国からのキラーロボット攻撃の対応策、そして未だに話題の「敵基地攻撃能力」にも十分当てはまるトピックだ。

服部正也氏の「ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版」読み始め

服部正也氏の「ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版」を読み始めた。



ここ最近になり再び脚光を浴びた一冊で、前から楽しみにしていた。今年最後の一冊になりそうだ。

ちなみにルワンダに関する知識は乏しいが、ルワンダ内戦の論文は国際関係学入門の授業で毎回宿題として出しているし、数年前に観た映画「ホテル・ルワンダ」はよかった。

Parov Stelar - Chambermaid Swing

幸田真音氏の「大暴落 ガラ」読了

幸田真音氏の「大暴落 ガラ」を読了した。

今まで読んだ幸田氏の書籍で一番気に入った一冊だった。政治ライバルに囲まれた政権を率いながら洪水と金融危機のダブルに立ち向かう姿は印象的で、話の内容も一貫していた。

フィクションならではの柔軟性は維持しつつ、官邸周辺をよく研究され作り上げたシナリオは読んでいて楽しかった。

Bakermat - Baianá

Lauren Etter 氏の The Devil's Playbook 読み始め

Lauren Etter 氏の The Devil's Playbook を読み始めた。



5月に出版された、アメリカの「ビッグ・タバコ」の話である。

アメリカではタバコはもうあまり見られない。気になるのは、ガソリンスタンドに入ると買っている人がいるのと、病院などに行くと、信じられないが医療関係者が結構吸っていること。

この本からは何を学べるか、楽しみだ。

Tim Mak 氏の Misfire 読了

Tim Mak 氏の Misfire を読了した。

全米ライフル協会の過去と現在に関しては多くを学べるよい一冊だった。著者の協会に対する批判的なスタンスが多少なりとも気になるが、協会幹部の言動やロシアとのつながりを良く調べている。書き方も明確で読みやすい。

内容もしっかりしており、特に、CEOを30年務めているラピエルがどう影響力を保持しているのかなど、分かりやすい。ちなみに協会のプレジデントは基本的に名ばかりのポジションで、無給だったのは知らなかった。

ただ、この本が示唆している、協会の衰退に関しては私は懐疑的だ。短期的な減退を経験しているのは理解できるが、より長期的には、協会の「リターン」を予想するのは難しいことではない。銃規制反対運動はアメリカ各地で根を張っているし、規制の動き強まればその分、協会の影響力が伸びるというロジックに関してはこの本でも言及されている。

来年含めた選挙の際も、保守党の占める州では協会の影響力は再び証明されるだろうし、そのための動きも協会自体が見据えているだろう。

MacLean's: The Russian spies who raised us

死去した子供のアイデンティティを乗っ取りスパイとして活動し、その後アメリカ人になった「カナダ人」家族の話。テレビ・シリーズの The Americans の元になった実話である。

数十年に渡るスリーパー・エージェントとしての仕事の傍ら、トロント西部の街では小企業を経営し、その後4年間フランスで活動し、そしてハーバードで大学院。交流範囲は多少なりとも広かったようだが、気付く人はFBI以外ほとんどおらず、そのFBIも数年間泳がせていたようだ。

彼らの子供も紆余曲折を経て、2年前カナダから正式に国籍を認められたようだ。




ブルーバックス「97%の精度で成功!「頭の中で考えていること」をAIが読み取る最新技術とそのリスク」

この記事からは技術の点に加え、倫理の点で考えるべきことが促される。



ちなみに私の大学のメールには人工知能が入っており、私がタイプする直前に予測された文章が出てくる。その精度と言ったら半々くらいだろうか…。

来月南デンマーク大学の学会で話す研究では、人工知能のクロス・ドメイン戦争について話す。その時はここまでは言及しないが、他の参加者からの発表には含まれるだろう。

政治学、特に国際関係学では人工知能の議題は普及しつつあるが、他の分野には追随した状態であるとの印象を持つ。


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