ドイツの友人と共同研究をすることになった。彼女はハラのマックス・プランクでの発表会で知り合った仲で、イスラム教とテロの専門家だ。発表会以降、何度も連絡を取ってきており、今回向こうからアプローチがあった。
国際会議の良いところは幾つもあるが、これがその一つだ。一つの会議から幾つものプロジェクトが派生し、それが相乗効果をもたらす。研究の質がどうあれ、私を相手として考えてくれて研究者として嬉しい部分ももちろんある。
更に、このチームはとても良く仕切られており、参加者の多くの相性が良かった。昼食や夕食の食事の際も話が盛り上がり、特に最後の飲み会では他の学会では珍しいほど楽しい時間を皆で過ごすことができた。メンバーの多くとはFBなどでもつながっており、今も連絡している。
そしてこの研究会で議論したネタの一つにこんなのがあった。ある学者はテロの研究のため、ヨーロッパの様々なアジトや隠れ家を訪れ、数年間に渡って多くの人にインタビューをしていた。ある場所を訪れた時に拉致され袋叩きにあってから解放され、ある程度信頼されたためインタビューすることを許されたという。その種の話をするとみんなが一斉に静まり返る。その後、我々がそれについて議論していると、この業界の大御所の人が壇に立ち、曰く「研究者とあれど流石にそこまではしなくてよいのではないか。生活もあるし、危険な仕事はその分野の専門家に任すべきだ」、と。他の専門家ともこの会議で色々話したが、アフリカの危険な場所など、みんな中々ワイルドな手法を用いて研究していた。






