Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

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研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2022年08月

ドイツの研究者と共同作業開始

ドイツの友人と共同研究をすることになった。彼女はハラのマックス・プランクでの発表会で知り合った仲で、イスラム教とテロの専門家だ。発表会以降、何度も連絡を取ってきており、今回向こうからアプローチがあった。



国際会議の良いところは幾つもあるが、これがその一つだ。一つの会議から幾つものプロジェクトが派生し、それが相乗効果をもたらす。研究の質がどうあれ、私を相手として考えてくれて研究者として嬉しい部分ももちろんある。

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更に、このチームはとても良く仕切られており、参加者の多くの相性が良かった。昼食や夕食の食事の際も話が盛り上がり、特に最後の飲み会では他の学会では珍しいほど楽しい時間を皆で過ごすことができた。メンバーの多くとはFBなどでもつながっており、今も連絡している。

そしてこの研究会で議論したネタの一つにこんなのがあった。ある学者はテロの研究のため、ヨーロッパの様々なアジトや隠れ家を訪れ、数年間に渡って多くの人にインタビューをしていた。ある場所を訪れた時に拉致され袋叩きにあってから解放され、ある程度信頼されたためインタビューすることを許されたという。その種の話をするとみんなが一斉に静まり返る。その後、我々がそれについて議論していると、この業界の大御所の人が壇に立ち、曰く「研究者とあれど流石にそこまではしなくてよいのではないか。生活もあるし、危険な仕事はその分野の専門家に任すべきだ」、と。他の専門家ともこの会議で色々話したが、アフリカの危険な場所など、みんな中々ワイルドな手法を用いて研究していた。

今夜の傑作品

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「知識人」や「有識者」という言葉を避けるべき理由

メディアで頻発する「知識人」や「有識者」という言葉は避けるべきだ。

言おうとしていることは分かるし、知識人とは英語でもある単語だが、それらの対義語を一度考えてみるべきだ。

「有識者」という言葉を使えば必然的にそれに属さない人も生じる。

一体だれが他人を「無識者」と呼ぶ権利があるというのか。

道徳上、教育上も大きな問題のある単語だ。世の中の分断を促すようなこの言葉、使うべきでない。

梶原みずほ氏「 アメリカ太平洋軍 日米が融合する世界最強の集団」読み始め

梶原みずほ氏の「 アメリカ太平洋軍 日米が融合する世界最強の集団」を読み始めた。

 

出版されてから時間が経っているが、多少なりとも関わった米軍ユニットの作品を読むのは楽しみだ。

ちなみに内容紹介のところで「アメリカ国防総省のクリアランスを得て」いると書かれているが、誤解を招く表現だ。業界のクリアランスではなく、単なる役所の取材・出版許可だろう。クリアランスという言葉を使いたいのは理解できるが、そこは我慢すべきだろう。

須賀しのぶ氏の「革命前夜」読了

須賀しのぶ氏の「革命前夜」を読了した。

中々面白いプロットを含む作品だった。冷戦終盤の東ドイツを中心に、日本人留学生が音楽を通して見聞を広めてゆく過程は楽しかった。

登場地もドレスデン、ベルリン、ミュンヘンなど私が好きな街が頻出し、更には各々の街の細かい地名なども出てきて、それを検索しながら読み進めるのは贅沢な経験だった。

文理学群の研究評議会

上から声がかかり、大学の文理学群の研究評議会の委員に就任することになった。今年度の大学全体の教育目的と学文の教育目的を一致させながら研究を進める仕事と理解している。大切な仕事で頑張りたい。

他の委員は多種多様な専門を持っている。歴史学から生物学まで幅広い。私は政治学部を代表することになった。

ベリンキャットが暴くロシアの「イリーガルズ」・スパイ網

ベリンキャットが暴くロシアの「イリーガルズ」・スパイ網。貴重な情報が満載だ。今現在欧米の学問の世界でも回っている記事だ。


詳細は至る所で欠けており、読み進める過程で疑問に思う部分があるが、数年かけて良く調べられている。

NATO将校にも疑われずにナポリの社交界で活躍していた「オルガ」。今頃NATO内ではこの件に関する幹部の調査が徹底的に行われているだろう。

元FSB密告者の告白

オランダの難民収容所で生活する元FSB密告者の告白。



思想的にはナバルニィ派で、ウクライナ戦争勃発後にジョージアに移ったあと西側に寝返ったようだ。彼の言う通り、この種のスパイは何百といるだろう。

ロシア・ウクライナ戦争のサイバー面

この論文はデータが未完とは言え、現在のロシア・ウクライナ戦争のサイバー面を分析するには有益な情報を掲載している。



先日発表した論文では、サイバーと軍事面における領域横断作戦がいかに難しいのかを述べた。私の基本的な姿勢は変わらない。ロシアやウクライナのサイバー攻撃は軍事活動とどれほど合わせて行われているのか、今後検証が必要だからだ。


東洋経済「 ペロシ訪台を熱狂歓迎しなかった台湾の事情 」

これは貴重な見解。日本のメディア報道の問題を指摘している。更に言えば、アメリカの報道もペロシの訪台を歓迎する方向に偏っていた。




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