Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

経歴・学術論文等はこちら:https://researchmap.jp/katagirinoriyuki

ブルースカイはこちら @norikatagiri.bsky.social。

執筆、講演等の仕事の依頼は nori.katagiri@slu.edu までお願いします。

研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2022年11月

学部のコモンエリアに行くと

月曜日、学部のコモンエリアに行くと、同僚の一人が昼食の準備をしていた。

温めていたのはコーンスープ。3年前に賞味期限が切れていたという。匂いを嗅いでみると大丈夫そうだった。食べるそうだ。更にピザの残りのかけらを冷蔵庫で見つけたようで、それも食べるという。ゲラゲラ笑いながらレンジで温めていた。

うちの学部でも最もシニア組に入るその人、そんなの食べてちゃダメっすw。

アメリカで「セクシー」発言をしてみると

数年前、いわゆる「セクシー」発言が物議を醸した。当時から問題にすべきでないことだと思っている。アメリカではもちろん、言葉の背景に気を付けている限り、普通の会話で使ってはならない言葉としては思われていない。

今週、国際安保のゼミでランサムウェアのことを話していて、「ランサムウェアでセクシーなのはその交渉の過程にある」と真面目な顔をして言った。学生の反応はというと、ニコッと笑って会話に参加してきた。

日本では不謹慎だと思われることが海外ではそう思われないことは非常に多い。これもその一例だ。

ラドヤード・キプリング氏「少年キム」読み始め

ラドヤード・キプリング氏の「少年キム」を読み始めた。



1年ほど前にどこかで推薦されているのを見つけ、興味を持って買った一冊。主人公はスパイとして書かれているようだが、やはりそちら系統からの情報か…

Douglas London 氏の The Recruiter 読了

Douglas London 氏の The Recruiter を読了した。

これはCIAの元ケース・オフィサーによる赤裸々な体験談だ。今まで何冊もこの種の本を読んできてこのブログに書き込んできたが、スパイ体験談を一冊だけ買うというのなら、この作品になる。それほど素晴らしい作品だ。

エージェントをリクルートする「普通の」体験談ならあまり公開しない詳細も、著者個人の視点を通してできるだけ多く提供している。また、活動した国の名前なども伏せられているが、所々でヒントが隠されており、それを解読しながら読み進めるのは面白い。特に後半のカザフスタンや中国の場所など、一般読者でも読み取れる場所があり、どう見ても真面目に検閲していないボーナスも含まれている。

とても良い一冊で、この分野に興味のある方にはお薦めします。

東洋経済「 スマートフォンは安全保障の最前線になった 」

とても良い記事でお薦めします。アプリの脆弱性と不透明性は大きな問題で、それが解決されずにずるずる使い続け、延長でマルウェアにかかってしまう。


「日本のリアル「トップガン」の世界。緊迫する東アジア情勢を元統合幕僚長と議論」

良い部分が結構ありました。是非どうぞ。


今年の感謝祭

今年の感謝祭は少し暖かめの日で過ごしやすかった。我が家の食事はこんな感じ。忙しいところ作ってくれて感謝している。

20221124_120953

ワインは非伝統的にマンゴのワインをトレーダージョーズで買ってきた。少し苦めの度数8%。

20221124_121905

日本侵略を模索していた(と報道される)ロシア

アメリカ版ニューズウィークから。2021年夏に計画していたとされる。



刺激的な内容だが、私にとっては多くの質問がある。日本を侵攻する際のメリットは何か。今までの日ロ関係から得た利益を凌駕するメリットは何か。日米同盟をどう理解しているのか。日本やアメリカの諜報機関はどこまでこれを把握していたのか。把握していた場合、どう対応を計画していたのか。

Russia was "quite seriously preparing for a localized military conflict with Japan

とあるが、具体的に日本のどの場所に、どのような攻撃を計画していたのか。また、

Russia instead chose to invade Ukraine months later

とあるが、ウクライナと日本とでは状況がかなり異なり、単純に標的として交換できるものではない。

興味を引き付ける案件だが、実際に行おうとしていたのであれば相当の質問が残る。

通常兵器のエスカレーション@ウクライナ

次はイランがロシアに弾道ミサイルを補充し始めると予想されるため、欧米諸国はその対応策を早期に打つべきだ、と主張する論文。



ミサイル防衛をウクライナに送り配備すべきだとのこと。相当な技術が渡ることになり、それに伴う必要資源も大きなものとなる。

となると自然に、この方向に向かうのは分かる。核のレベルまでは行かずとも、通常兵器のエスカレーションの一環なのかもしれない。



通常兵器のエスカレーションと言えば、今学期教えている国際安保のゼミで、4年生が一人ウクライナ情勢を核拡散の視点から分析している。先週の途中経過発表会の席で、stability-instability paradox を使って現状を説明していて、良い意味で驚いた。私の中では大学院レベルの概念なのでこのゼミで教えることはないと思っていたが、やる気のある生徒は自発的に研究している、という良い例だった。

マックス・プランク研究所での思い出

FBのメモリーによると3年前の今日はドイツにいたようだ。



当日FBに掲載した写真はこの3枚。とても良い思い出。彼らとはまた一緒に仕事をしたいと純粋に思う。まずはマックス・プランク研究所での発表会の模様。所長のグンター・シュリーが話している。彼とは夕食の席でも結構話をし、2度の訪日の際の思い出など共有してくれた。

77095811_10104793880586677_6112549605436555264_n

夕食会の席にて。

78158986_10104793881000847_7956579241150119936_n

ハラの夜道。ここを歩いて行った。

72968925_10104793881295257_730233032610414592_n
月別アーカイブ