Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

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研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2025年04月

春江一也氏の「プラハの春・上」読了

春江一也氏の「プラハの春・上」を読了した。

素晴らしい作品で、下巻を読むのが待ちきれない。持っているのは上巻だけだったが、下巻も購入して完読しようと思っている。

この本を読むにあたり助かったのは、舞台となるプラハやウィーン、ベルリンを過去に訪問していたため、物語に登場する場所を目で追いながら読めることだった。シュタージ本部の辺りの雰囲気は独特だったし、冷戦時のプラハが現在とどれほど異なるのか、なども比較しながら感じるのはとても楽しいものだ。


ヤフーニュース「大臣のゴールデンウィーク外遊はなぜ問題になるのか」

この方の説明は分かりやすく、良い記事だ。



このブログで何度も書いている通り、私は外遊という言葉は不適切だと感じており、海外出張という言葉を使うべきだと思う。我々研究者が在外調査や学会に行くときに外遊などと呼ばれればいい迷惑だ。

一方で、この時期に行われる政治家の海外出張で注目すべきなのは閣僚ではない。閣僚の仕事は大変で、「普通」
の政治家よりも遥かに忙しく重要な役割を担っている。GWのタイミングを狙って海外出張行くのは原則的に広く理解できるし、国民も理解すべきだ。

本来注目すべきは閣僚ではなく、それ以外の政治家(とそのスタッフ)で海外出張に出かける人たちだ。少し前に自民党の一部がパリに行き問題を起こした、その類である。今回も、閣僚ではないためメディアの注目を受けていない政治家が多く、海外出張に行っているはずで、彼らの仕事は閣僚よりも重要性が低く、にも関わらず多額の税金が投入されているため、それこそしっかり調査されるべきだ。

夏の到来1

週末は降雨の後、少し遠出をして散歩した。辺り一面は緑で一杯だ。

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プロジェクト・メイブン研究

6月にオランダで発表する予定の論文が完成に近づいてきた。プロジェクト・メイブンが引き起こした物議に対する企業と人間の対応に関する物で、ここ半年近く真剣に研究してきた作品だ。

当プロジェクトに関しては学術的な研究が限定されているのに加え、企業・国家機密である部分も多く、資料やデータを集めるのが大変だが、やりがいのあるトピックで、自分の学問的興味にも近く、進めてきて楽しい研究だった。

久しぶりのオランダ再訪を楽しみにしている。

国際関係学のキャプストンで使う作品

来学期教える予定の国際関係学のキャプストンの授業では、幾つか新しいトピックを教えるため、主要文献を調べている。この数週間色々あたった結果、以下の作品が良いと感じた。他にもあるが、これらをシラバスに掲載する予定だ。

  • Marietje Schaake, The Tech Coup: How to Save Democracy from Silicon Valley (Princeton University Press, 2024)
  • Amy Zegart, Spies, Lies, and Algorithms: The History and Future of American Intelligence (Princeton University Press, 2022)
  • David Forsythe, Human Rights in International Relations, 4th edition (Cambridge University Press, 2018)
  • Jennifer Ruger, Global Health Justic and Governance (Oxford University Press, 2018)
  • Genevieve Guenther, The Language of Climate Politics: Fossil-Fuel Propaganda and How to Fight It (Oxford University Press, 2024)
  • Thomas Hale, Long Problems: Climate Change and the Challenge of Governing across Time (Princeton University Press, 2024)
  • Emmanuel Kreike, Scorched Earth: Environmental Warfare As a Crime Against Humanity and Nature (Princeton University Press, 2021)

自己認識させる情報が載っている論文

GSQの仕事でたまに遭遇するのが、著者が誰であるかを認識させる情報が載っている論文だ。著者が気付かずに冒している問題かもしれないが、査読率を高めるために潜在的に行っている行為である可能性もある。

この数週間で幾つか提出されたので、編集長に連絡し対策を促した。この問題は結構多くあり、編集チームとしては悩みどころの一つだ。

東洋経済「持ちたいのは家庭でも職場でもない「サードプレイス」。自分のスキルを生かした“プロボノ“や、集える“シェアハウス”で広がる40代の可能性」

私を含む野球人がサード・プレイスと聞くと三塁か、もしくはペナントレース3位か、と思ってしまうが、この記事は中々面白い。自分の環境を見直す良い機会になった。



考えてみると、私にはサード・プレイスたる所が見当たらない。敢えて言うならGSQの編集がそれに近い(仕事じゃねーかw)。大学の授業や研究とは違い、同業者の研究論文を出版に導く編集の作業がこれほど面白かったとは、これほど好きになれるとは純粋に知らなかったからだ。

一方で、大切だと感じた部分はここ。

「けれども、会社を去る日は必ずやってきます。そのときにどうなるのか。その生活をいまからイメージしておくべきでしょう。」

その通りで、これは編集の作業で終わる話ではなく、人生全体の設計に関する大切な問題だ。

ゴールド・オンライン「宿泊費や論文出版で時には「自腹」も…大学教員が直面する〈科研費〉のリアル」

前回と同じ著者による、この記事もとても良かった。学ぶことが多く記されている。「福沢諭吉や渋沢栄一が二人ずつ海外に留学することになる」など、ウィットに富んだ表現もある。




春の到来5

今日の散歩道にて。

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サイバー安全保障に関する論文の査読

GSQではない国際関係学専門誌から査読の依頼。

サイバー安全保障に関する物で、面白いアイデアが埋まっていたが、基本的な点で多くの問題があったため、多くのコメントを残しリジェクトを編集部に提案した。
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