Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

経歴・学術論文等はこちら:https://researchmap.jp/katagirinoriyuki

ブルースカイはこちら @norikatagiri.bsky.social。

執筆、講演等の仕事の依頼は nori.katagiri@slu.edu までお願いします。

研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

国際関係学のススメ

アメリカ中間選挙のパネルに登壇

学部の同僚からの依頼で、来月中旬にアメリカ中間選挙のパネルに登壇することになった。私の担当は外交面をカバーすること。他のパネリストは全員アメリカ内政の専門家。楽しみだ。

20261008_141846

AIを使ってきた査読者の話

AIを使ってきた査読者の話。

1.数か月前、あるジャーナルに投稿。

2.数週間後、R&Rの返事を受け取る。2人の査読者による評価は至って普通だが、そのうち1つは査読者が誰だか推測が付いた。この業界は狭いし、査読者本人の研究を加えることを勧めてきたこともある。ジャーナルはその2人の査読者の意見に同意している。

3.数週間かけて改訂、再提出。

4.数週間後、2度目のR&Rの返事を受け取る。例の査読者のコメントは前回よりも大幅に増え、誰も突っつかないレベルの詳細の問題を指摘してきた。もう片方の査読者は小さなコメントのみ。ジャーナルは今回も、その2人の査読者の意見に同意し、改訂を求めてきた。

5.1・2日かけて、例の査読者のコメントを精査した。すると、その幾つかが事実に合わないことが判明した。私が論文に書いていないことも幾つか書かれていた。

6.ジャーナルの編集長にメールを書く。例の査読者のコメントは正しい部分もあるが、全く関係のないコメントも含まれており、それらは恐らく部分的に人工知能によって書かれた可能性があるのではないかという点を、私は指摘した。

7.数時間後、編集長から返事があり、私が指摘した点に同意し、その査読者のコメントでは正しい部分に基づいて改訂し、もう一人の査読者のコメントを重視するよう促してきた。

8.数週間後、編集長のコメントに基づいて改訂を完了させ再提出した。その際、編集長のみにプライベートのメールを別に送り、人工知能を使って行われた査読に対する対応について簡単にアドバイスを送った。

9.編集長の返事では、今回の事件は最初から起きるべきではなかったと表明。謝罪と共に3度目の査読を約束してきた。例の査読者には再提出した論文は渡さず、もう片方の査読者と編集チームのメンバーで対応を協議するとのこと。

10.今はこの時点。

出張の準備

来月の出張の準備が進んでいる。滞在地はフランス、ドイツ、スイスの3か国。家族から買い物も依頼されている。移動と疲労で結構大変になりそうだ。

国際関係学会中西部会に参加予定

11月下旬にセントルイスで開かれる予定の国際関係学会中西部会に参加することになった。

今回は科学技術の政治的側面に関するパネルでチェアの役目を行いつつ、自分の研究もプレゼンターとして発表する。

そして同日に行われるジャーナル編集部のパネルでは、2年前と同じように、他のジャーナルの編集長らと一緒に、GSQの副編集長として自分の体験を語る予定だ。

その頃のセントルイスは寒いが過ごしやすい時期で、楽しみにしている。

地形学研究所によるイラン戦争の分析

10年以上もお世話になっている航空自衛官の柿原元空将の分析。

ここまでしっかりとストレートに分析し発信できる日本人の研究者は多くない。是非お読みください。

不公平な査読者に対する対応

あるジャーナルにて、不公平な査読者がいたのでそれを指摘して対応の変更を依頼した。

最初のラウンドとは違う点を幾つも繰り出してきて二度目(及びそれ以降)のR&Rの要求する査読は結構あり、今回それが私に来た形だ。

その査読には問題点が多かったのでそれらを指摘するのに時間がかかったが、必要な過程なので仕方がない。

ちなみにGSQでは、そして少なくとも私が担当する論文に関しては、その種の査読は厳密に審査し、投稿者にとって非常なフェアな判断を下すよう常に心掛けている。

アメリカ政治学会のパネル発表@ボストン

今回は短い滞在だが、アメリカ政治学会を楽しんでいる。

会場は前回と同じで市内中心部にあり便利だ。

20260905_123235

発表日の土曜日はパネル開始の1時間前に現れ、久しぶりのブルーボトルコーヒーを手に発表の準備をした。

その後、ペンの後輩と会い、日本人の優秀な学者と再会し、そして別のペンの後輩とも会い、楽しい時間を過ごすことができた。

パネルは順調に進み、研究発表もうまく行き、同じパネルのメンバーとも知り合うことができた。討論者は昔一緒に仕事をした人で、上手にリードし、とても有意義なパネルだった。

その後は友人らと少し話し、地下鉄に乗ると、アメリカ政治の学者に話しかけれ、乗り換えの駅までずっと話していた。

アメリカ政治学会@ボストンで発表する研究の内容

アメリカ政治学会の年次会@ボストンでは土曜日午後4時に私のパネルが始まります。日本人の方が来て下さる場合があるので告知します。

私が発表する論文はロックビットというランサムウェア・グループに対して2024年に行われた司法作戦(Operation Cronos)に関するものです。まずはサイバー空間における広義の国際司法作戦の有効性に関しての発見を述べ、後半では対ロックビット作戦がどのように行われ、どのような制限があったのか、などについて合計12分間、述べます。

論文は Political Science Quarterly に掲載される予定です。

興味のある方はお気軽にご来場下さい。また、声をかけて頂ければとても喜びます。

アメリカ政治学会参加の予定

今週後半はボストンで開かれるアメリカ政治学会の年次会に参加する。訪問時の予定がようやく埋まってきた。

今回は家族同伴なのでパネル参加は控えめにし、ボストン市内の周遊と食事の予定をしっかり立てた。実は大学見学も入れており、色々学びたいと思っている。

あとは、自衛隊でお世話になった方や新進気鋭の若手学者との久しぶりの再会をとても楽しみにしている。

ドイツとフランス訪問予定

今秋再びドイツを仕事で訪問することになった。去年の模様はこちらから。今回は前回と違い、南西部を回る。



それに加えて、フランスも少しだけだが寄ることになった。こちらは詳細を詰めている最中。
月別アーカイブ