Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

セントルイス大学政治学部教授。国際関係学科主任。元米空軍教員。

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研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

Global Studies Quarterly

困った投稿@GSQ

今週の「なめんなよ」的な投稿@GSQ。

ある分野の大御所による普通投稿(スペシャル・イシューではないもの)を私が担当することになった。私の好きな作品を幾つも書いている人なので興奮したが、論文を読んでみると研究手法のセクションなどが欠けており、全体的に問題があった。

ただ、内容は面白かったので、査読に出そうかと考えながらその人の最新の出版物を見てみると、この論文に類似した本を今年出版していたことに気が付いた。

オープンアクセスの本だったので早速読んでみると、この論文はその本を簡略化したものであったことが判明。主張はおろか事例もそのまま。

そしてここが致命的だが、その本を論文のレファレンスの部分から外していた。その著者の別の作品はレファレンスに載せていた。つまり、類似作品のことを知らない査読者に気付かれないような形で、論文を提出していたのだ。下らない、良い作品なのだから堂々としていれば良かったのに。

チーフエディターに連絡し説明し、論文リジェクトを促した。2日後、デスクリジェクトの決定が著者に伝えられた。

国際関係学会中西部会に参加予定

11月下旬にセントルイスで開かれる予定の国際関係学会中西部会に参加することになった。

今回は科学技術の政治的側面に関するパネルでチェアの役目を行いつつ、自分の研究もプレゼンターとして発表する。

そして同日に行われるジャーナル編集部のパネルでは、2年前と同じように、他のジャーナルの編集長らと一緒に、GSQの副編集長として自分の体験を語る予定だ。

その頃のセントルイスは寒いが過ごしやすい時期で、楽しみにしている。

不公平な査読者に対する対応

あるジャーナルにて、不公平な査読者がいたのでそれを指摘して対応の変更を依頼した。

最初のラウンドとは違う点を幾つも繰り出してきて二度目(及びそれ以降)のR&Rの要求する査読は結構あり、今回それが私に来た形だ。

その査読には問題点が多かったのでそれらを指摘するのに時間がかかったが、必要な過程なので仕方がない。

ちなみにGSQでは、そして少なくとも私が担当する論文に関しては、その種の査読は厳密に審査し、投稿者にとって非常なフェアな判断を下すよう常に心掛けている。

GSQ特別号「サイバーセキュリティとその将来」出版

編集委員として関わった「サイバーセキュリティとその将来」と題された特別号がGSQにより出版されました。全ての論文がダウンロード無料です。是非どうぞ。

国際関係学会の中西部会

GSQで一緒に仕事をしているブレントが、国際関係学会の中西部会で大きな賞を受賞することになった。

メールでおめでとうと伝えると、早速返事があり、11月の年次会でお祝いすることになった。

また、その年次会では学会のジャーナルのパネルにパネリストとして参加し、GSQの宣伝をするよう依頼された。私の仕事でもあるので承諾した。

学会は11月下旬、感謝祭の直前にセントルイスで開かれる予定。

ジャーナルの編集チームが刷新するとき

7か月ほど前に研究論文を提出していたジャーナルがあるのだが、提出した翌月、そこの編集長から連絡があり、そのジャーナルは別のジャーナルと合流することになったと教えてくれた。彼には予めその話がなかったようで、合流雑誌の新編集長には別の人間がなったとのこと。つまり、彼には知らせずに、彼が率いていたジャーナルが廃刊されることが決まっていたようだ。

彼と話をすると、新しいジャーナルの編集チームに関与する気はないようだった。ただ、私が提出していて論文に関しては、デスク・リジェクトにせず、査読に出していたとのこと。そうして話が終わった。

半年後の今日、合流雑誌から私の論文に関する連絡はない。そのサイトを見てみると、査読に出したままでの状態が続いている。いつ返事が来るかはわからないし、このような状況で返事が一生来ない場合も多々ある。

この種の問題は結構深刻なもので、一つ一つの論文がカウントされるテニュア前の若手教員にとっては特に、死活問題に成りかねない。同じジャーナルでも編集チームが刷新される場合、提出されていた論文に対する態度が180度変わることがあり、我々研究員は注意する必要がある。

ちなみに、編集委員として勤めているGSQでは、この種の問題は全く起きていない。

私のこの論文の場合、近い将来返事は来るかもしれないが、いずれにせよ大きく内容を変える必要があるため、それをしたあと、別のジャーナルに投稿することを考えている。

文献部分で不正を発見

昨日私の担当に入ったGSQの論文は引用部分に不正があり早速デスク・リジェクト。

最近こういうのが増えてきた。今回のは世界屈指のケンブリッジ大学に所属する研究者。人工知能の不正利用ではなく文献の捏造。最初の人工知能チェックで引っ掛からなかったわけだ。

それを調査するのも副編集長の仕事の一つ。

「あなたの論文を査読に出しました」との自動メール

先日提出した論文が、デスク・リジェクトを超えて査読に出された、との自動メールが入った。

ISA関係の専門誌で、これは良案だと思った。可能ならGSQでも真似したい。

ヨーロッパ系の多くの国際関係学専門誌はデスク・リジェクトに1か月以上かけるところもあり、その間は連絡が全く来ない。エディターもやる気のないのが結構いる。

この自動メールシステムを導入すれば、執筆者が待つ間に感じる不安を多少なりとも緩和することができるだろう。

人工知能を主に使って書かれた論文

前からあった現象だが、ここ最近になって特に、人工知能を主に使って書かれた論文がGSQに多く投稿されている。

データを集めていないため自信を持っては書けないが、主に発展途上国にいる大学教授にこの傾向が強い。我々編集チームが人工知能の不正を見つける場合、その多くがデスク・リジェクトの運命を辿る。

GSQはそもそもグローバル・サウスの専門家の声を世界に伝えることを主要目的の一つとしているため、このような投稿を受けると、最初は喜ぶものだが、その数分後に論文をチェックすると、落胆することになる。

これは望ましくない傾向だ。発展途上国の専門家に対しては既に様々なバイアスがあるのだが、この問題がそのバイアスを更に強化してしまっているのではないかと危惧する。

GSQ副編集長に再任されました

国際関係学会から連絡があり、GSQの次の編集チームの応募の合格し、我々のチームが2031年までGSQを編集することになった。

編集長のイェレナと副編集長の私が再任され、残りは新しいメンバーだ。来週末から始まる国際関係学会年次会ではそのメンバーらと共に昼食を取る予定。翌日にはボードメンバーとの会合が待っている。

ここ1年ほどで、日本人研究者による論文がより頻繁にGSQに提出されるようになってきた。とても喜ばしいことでこちらも嬉しい。これからも是非投稿して頂きたいし、必要なアドバイスができるのであれば喜んでしたいと思う。
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